2012年3月26日月曜日

小さいこと

昔働いていた会社で内部監査をやっていたときに、当時の監査役から「小さいことを見逃したらダメ」と言われました。

その監査役は「最初から重罪を起こす人はいない。小さい不正が上手くいったら、もう少し大胆な不正というようにちょっとずつ酷くなっていくものなんだ」と言ってました。だから内部監査をやるときは徹底的に潰していけということなんですけど。なるほど上手いこと言うなと思ってました。

僕の仕事の性質上仕方のないことですが、揉める案件をだいぶ扱いました。揉める案件の担当者って、大抵同じ人なんですよね。そういう人は確かにまずは小さな不正から始めるんです。それを見逃しているとそのうち目もあてられないことをしでかすようになってしまうんです。

今回の投資顧問会社の損失隠しも同じでしょう。最初から大きい嘘をついていたわけではないと思います。どんんどん麻痺して大胆な嘘になったんでしょう。そういう意味では不幸だったのかもしれませんね。もっと早い段階で小さな不正を見つけてもらえばここまでにはならなかったのかもしれません。

我々も小さいことから誠実にやらないといけないですね。今日は新聞を読んでいて、そんなことを思いました。

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